柔軟なプロジェクト進行をサポートする
引き続き、Redmineの応用的な使い方をご紹介します。
◇複数のメンバーを「グループ」で束ねる
Redmineの「グループ」機能を利用すると、1つのチケットに複数のメンバーを割り当てることができます。実務上は1つのチケットのタスクを複数のメンバーが担当することがありますが、そういった場合に便利な機能です。なお、この機能を使うためには「管理」から許可する必要があるので、システム管理者に依頼しておきます。グループのメンバーになると、グループ内でチケットの更新や削除などの情報が通知されます。
◇バージョン管理システムとの連携
ファイルの編集内容(誰がいつどういった内容で編集したか)を履歴管理するシステムをバージョン管理システムと呼びます。ソフトウェア開発の現場ではよく使われている機能ですが、RedmineはGit、Subversion、Mercurialなどのバージョン管理システムと連携することができます(事前に設定が必要)。
・チケットとリビジョンの関連づけ
リビジョンとは、バージョン管理システムにおいて特定の変更(バージョン)を意味します。Redmineでは、チケットとバージョン管理システム上のリビジョンを関連づけることができます。実際にはRedmineでチケットを起票して作業し、バージョン管理システム上にあるファイルを編集してリビジョンを作成、Redmine上のチケットをクローズするという流れが一般的ですが、チケットとリビジョンが関連づけられていれば、例えばリビジョンのファイル変更が問題になった場合、Redmineに登録された情報を見れば、どのチケットを根拠として実施されたのかがわかりやすくなります。
関連づけには、バージョン管理システム上で「コミットメッセージ」を通じて関連づける方法と、Redmine上のリポジトリ画面を使って関連づける方法があります。
・リポジトリブラウザ
バージョン管理システムと連携したプロジェクトでは、リポジトリブラウザでバージョン管理システム下にあるファイル群を閲覧することができます。ファイルの一覧だけでなく、変更の履歴、変更の差分などの確認が可能です。リビジョンの詳細画面では、そのリビジョンのコミットメッセージや更新者を確認できます。さらにリポジトリの右上にある「統計」をクリックすれば、リビジョンの数や更新されたファイルの数を統計情報のグラフで見ることもできます。