プロジェクトをきめ細かに管理する機能
Redmineでチケットに対して何らかの操作をすることをチケットトラッキングと言いますが、今回はチケットトラッキングで一般ユーザーがよく行う操作を見てみましょう。
まず、チケットの閲覧は画面上部のタブから行うことができます。「概要」から「カレンダー」まで、様々な視点からチケットの確認が可能です。チケットとチケットを関連付けることもできます。関連付けでは種類を選ぶことができ、例えば「ブロックしている」を選ぶとそのチケットのステータスが「終了」にならないと関連するチケットも「終了」することができなくなります。つまり、関連する作業を網羅できるということです。
Redmineでは「子チケット」を登録することでタスクを大タスク・中タスク・小タスクといったように細分化して管理できます。子チケットはツリー構造で管理されます。
「注記」も便利な機能です(デフォルトでは管理者ロールのみ使用可能)。TextileやMarkdownで入力することも可能で、強調表示や箇条書きもできます。Wikiページのリンクを設定したり、画像を挿入することも可能です。1つのチケットに対して複数の注記を登録でき、時系列に表示されるので、後からチケットの取り扱いの経緯をたどることもできます。
Redmineでは各チケットに作業時間も記録できます。さらに記録した作業時間を集計することも可能なので、工数管理にも使えます。同じチケットに対して何回でも記録することができるので、こまめに記録しておくと詳細な作業時間がわかります。
作業時間は一覧で見ることもできます。また、フィルタで一覧表示を絞り込むこともできるので、担当者ごとに作業時間を確認したりするのに使えます。
「作業時間の記録」画面の「レポート」タブを開けると、作業時間の集計を見ることができます。フィルタやオプションを操作することで、表示項目を変更したり、集計対象にする作業時間を絞り込むことができます。
「概要」タブを開くと、プロジェクトの全体的な状況を概観することができます。「活動」タブを開くと、プロジェクトの作業を時系列順に確認することが可能です。
プロジェクト全体の状況を確認する機能としては、他にも「ロードマップ」があります。ロードマップにはバージョン(チケットをまとめたもの)の一覧と、バージョンに紐付けられたチケットの一覧が確認できます。バージョンごとに整理しておくと、後でチケットが探しやすくなります。また、マイルストーンもわかるようになっているので、先に対応しなければならないチケットがすぐにわかります。
「チケット」タブではチケットを一覧で確認することができます。フィルタやオプションによる表示指定ができるのは他の画面と同じです。サイドバーから「すべてのチケットを見る」「サマリー」「カレンダー」「ガントチャート」などの表示も選べます。
「ガントチャート」は作業の進捗を確認するためのグラフです。Redmineでは登録されているチケットの情報を基に自動的にガントチャートが作成されるだけでなく、更新された情報は反映されます。ガントチャートを表示する期間を設定することも可能です。