Redmineにはインシデント管理ツール、問合せ管理ソリューションとして開発されたバリエーションが存在します。しかし、元々のRedmineは「プロジェクト管理ツール」として開発されたWebアプリケーションだったことをご存じでしょうか? 今回からプロジェクト管理ツールRedmineの基本機能をご紹介していきましょう。
Redmineのパワーの源とは
まず、プロジェクト管理とは何か。プロジェクトを業務で進めていくと、大量のタスクが発生します。そのすべてを漏れなく管理し、完遂し、成功に導くための総合的な管理手法が、プロジェクト管理です。管理するものとしては、スケジュール、解決すべき課題、投入する人員など、様々な要素が挙げられます。それぞれのタスクを効率的に運営していくためには、プロジェクトの“見える化”が必要です。
プロジェクト管理は、実は必ずしもツールを使って行う必要はありません。小規模なプロジェクトであれば、手動で管理しても良いのです。例えばスケジュール管理は表計算ソフトで行い、指示のやり取りはそれぞれのメーラーで行う、といったやり方は今でも普通に実行されています。しかし、このやり方では、スケジュール管理のファイルを共有しづらかったり、指示のメールを見逃してしまったり、送信を忘れてしまったりすることが避けられません。しかも、過去のやり取りを確認しようとすると、膨大な手間がかかる場合があります。
さらに、プロジェクトの重要度が上がり、守秘義務が厳しくなったり、関わる人間の数が増えると、プロジェクト管理は一気に複雑で困難なものとなります。そこで専用ツールが必要になってくるのです。
プロジェクト管理ツールとしてRedmineでできること
プロジェクト管理ツールとしてRedmineでは、どのようなことができるのか、Redmineの標準機能でできることを紹介します。
1. チケット管理でタスクを効率的に運用
Redmineの基本機能であるチケット管理は、タスクの登録、進捗追跡、担当者の割り当てを可能にします。各タスクに期限や優先度を設定することで、チーム全体の業務を見える化し、効率的なタスク管理を実現します。さらに、チケットにはコメントや添付ファイルを追加できるため、業務上必要な情報を一箇所に集約できます。これにより、個々のタスクがどのように進行しているかを簡単に把握することが可能になります。
2. プロジェクト全体の進捗を一元管理
Redmineでは、複数のプロジェクトを一元管理することができます。プロジェクトごとにタスクを整理し、進捗状況を視覚化することで、どのプロジェクトが予定通り進んでいるのか、遅れているのかを把握できます。ガントチャート機能を利用すれば、タスクの依存関係やスケジュールを視覚的に確認できるため、リソースの最適な配分が可能になります。また、プロジェクトのステータスや成果物を定期的にレビューすることで、計画を迅速に調整できます。
3. ドキュメントや情報の共有機能
Redmineには、ドキュメントやファイルの共有機能が備わっています。この機能を活用すれば、プロジェクトに関連する重要な資料やファイルをチーム全員が簡単にアクセス可能な状態に保つことができます。また、「Wiki」機能を利用して、プロジェクトのナレッジベースを構築することが可能です。これにより、チーム内での情報共有がスムーズになり、プロジェクト全体の効率が向上します。
4. 柔軟なカスタマイズと拡張性
Redmineは高いカスタマイズ性と拡張性を持っており、組織やプロジェクトのニーズに応じて柔軟に対応できます。カスタムフィールドを追加することで、プロジェクト固有の情報を管理したり、プラグインを導入して機能を拡張することが可能です。また、通知機能を活用すれば、タスクの更新や締切が近い場合に担当者へ自動的にアラートを送ることができ、運用効率を高めます。この柔軟性により、Redmineはさまざまな業界やプロジェクト管理スタイルに対応可能なツールとなっています。
Redmineが選ばれる理由
Redmineが選ばれる理由を4つ、紹介します。
1. オープンソースでカスタマイズが自由自在
Redmineが選ばれる最大の理由の一つは、オープンソースである点です。無料で利用できるうえ、ソースコードが公開されているため、企業やチームのニーズに合わせたカスタマイズが可能です。たとえば、独自の機能を追加するプラグインを開発したり、既存のプラグインを導入して機能を拡張できます。これにより、業界やプロジェクトの特性に応じた最適なプロジェクト管理環境を構築できます。また、ユーザーコミュニティが活発で、多くのサポート情報が共有されている点も安心して導入できる理由となっています。
2. 豊富な機能と高い拡張性
Redmineは、標準機能だけでもタスク管理、ガントチャート、カレンダー、Wiki、ファイル共有といった幅広い機能を提供しています。これにより、複数のツールを併用せずにプロジェクトを包括的に管理できます。また、プラグインを活用すれば、時間追跡やリソース管理、リスク分析などの高度な機能を追加することも可能です。さらに、柔軟な権限管理や通知機能により、チームメンバー全員が適切な形で情報にアクセスできる環境を整えられるため、プロジェクトの透明性と効率が向上します。
3. 直感的な操作性と多言語対応
Redmineは、シンプルで直感的なインターフェースを備えており、初心者から経験豊富なユーザーまで幅広い層に受け入れられています。さらに、100以上の言語に対応しているため、グローバルなチームでの利用にも適しています。この多言語対応は、海外のクライアントや分散型のチームと協働する際に特に有効です。また、ブラウザ上で動作するため、インストールが不要で、どのデバイスからでもアクセス可能な利便性が高い点も、多くのユーザーに選ばれる理由の一つです。
4.Webアプリケーションとしての利便性
Redmineはクロスプラットフォーム・クロスデータベースのWebアプリケーションです。Linux、Mac OS XといったUnix系だけでなく、Windowsでも動作が可能で、普段使っているWebブラウザからアクセスするだけで利用できます。しかも、SaaS(Webサービスとして提供するサービス)として動作するRemineも登場しており、この場合は環境の構築・データのバックアップなしでも利用が可能です。このような利便性の高さがRedmineの人気を支えています。
Redmineと弊社の取り組み
我々は、Redmineリリース初期の2008年からRedmineを活用した製品開発(SHERPAシリーズ)を長年開発しています。
また、お客様から個別に依頼されるプラグイン開発の受託も行っています。
SHERPA SUITE導入のメリット
SHERPA SUITEはインシデント管理・ジョブ管理・アラート制御などを一括で行えるソフトウェアです。
SHERPA SUITEは、統合されたインターフェースにより、予備知識のないオペレーターでもすぐに扱えるようになります。
また、SHERPA SUITEのソフトウェアはSHERPA-SM だけではありません。
他にも運用管理に必要なツールが用意されています。
必要に応じて、SHERPA-IR、SHERPA-JBも連携させることができます。
さらに、各種オプションやプラグインも豊富に用意されています。
RedmineでのSHERPA SUITE活用
Redmineに関して言えば、SHERPA-SM用に以下のようなプラグインがあります。
プラグイン名 機能 Issue Aggregation Plugin 複数Redmineよりチケット一覧を取得し集約表示 Command Runner Plugin チケット作成・更新を契機にコマンドを実行 Restore Escaped Characters Plugin エスケープされた文字を復元する Redmine Auto Priority Plugin 作業の経過時間に応じチケット優先度を変更する Redmine CSV Export With Journals Plugin チケット一覧に履歴を含めCSV出力する Redmine Periodic Issue Plugin 定期作業などのチケットを自動生成
これらのツールを、すべて統一されたインターフェースで扱えます。
いわば、Redmineを包括的に拡張してシステム運用業務を可能にし、より効率的に処理していくことができるのがSHERPA SUITEだと言えるでしょう。
SHERPA SUITEについてはこちら