SHERPA-IRをRPAとインシデント管理ツールの間に導入して連携させると、異なるフォーマットのメール電文を解析して取り込むことができるようになります。重複したチケットの集約、一時的なlink up/downの静観、メンテナンス時間の一時停止対応などを自動判定することが可能なだけでなく、アラート内容によってRPAの実行するスクリプトの情報を付加してコマンド連携したり、電話やチャットで担当者に対応するなど、人手作業を大幅に削減することができます。こうする事で、オペレーターがRPAのスクリプトを探す事手間が省けてようやく作業の省力化が見込めます。
SHERPA-SMのチケットRPA連携
SHERPA-SMにはインシデント管理機能と問合せ管理機能があります。障害対応にメールとExcelを使うと入力ミスが起こりやすく、誰が対応しているのかわかりづらくなりがちですが、SHERPA-SMを導入すれば障害対応の悩みは大幅に改善されます。
SHERPA-IRで重複アラートを集約したら、SHERPA-SMのチケット自動登録機能でRPAと連携を取ることができます。RPAで取得したデータをSHERPA-SMのチケットIDと連動させ、自動コマンドを実行したり、処理の結果判定から対応の記録、異なるツールと連携する条件分岐判断までを自動化することも可能です。これらを一元管理することで現状把握が容易になり、継続的な業務改善・生産性の向上につながります。
さらに、問合せ管理機能では、システムの利用者からの問い合わせを管理できます。メールでの問い合わせには自動受付メールを返信すると共にチケットを自動作成。問合せ内容を一元管理し、対応履歴の記録はもちろん、証跡として管理することが可能です。
SHERPA SUITE導入のメリット
これまで見て来たように、SHERPA SUITE導入には様々なメリットがあります。SHERPA SUITEを導入すれば、RPAのスクリプトの自動判別、起動のキック、実施結果の一元管理が可能になります。SHERPA SUITEはPDCAを意識して設計されていますので、インプットに対するアウトプットをしっかり管理し、改善していくプロセスが内包されています。
また、費用対効果についても、SHERPA SUITEは強力な選択肢です。システム運用の現場では、追加予算を得ることの難しさから人手での対応を余儀なくされていましたが、RPAの出現で省力化が見込めるようになりました。SHERPA SUITEを連携させれば、システム運用の費用対効果をさらに高めることができるようになります。