アラートメールの自動化から考えるシステム運用・保守の改善

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アラートメールの自動化から考えるシステム運用・保守の改善

システム運用や保守の現場において、「何らかの改善を必要としていない現場を見つけるのは至難の業である」と言われるくらい運用・保守に日々、課題や問題を常態的に抱えているものです。

もちろん、業種・職種に関係なく何も悩みのない現場などあり得ませんが、システム運用・保守の現場ならではの問題は間違いなく存在します。

システムに障害が起こった際の通知方法は幾つかありますが、そのなかのひとつにメールで通知されるアラートメールがあります。

「アラートメールの設定や数の多さに手を焼いている」という声はあちこちから聞こえてきます。SHERPA-IRにはアラートメールと連携することができ、現場のお悩みを大幅に軽減できる可能性を秘めています。
具体的に、どのように改善が可能となるか説明していきましょう。

アラートメールとは

アラートには、警告・警報などといった意味があります。
システム運用・保守の現場では「作業・動作を行う際に注意・警告を発したり、問題が起こったりしたときに発する音や通知」といえばわかりやすいでしょうか。一番身近なところでは、スマートフォンでアプリをダウンロードする際に出てくる注意確認なども含まれます。

動作を行う際の注意確認であれば問題ありせんが、何か誤作動や警告として鳴ったアラートは放っておけないことは家電やスマートフォンだけではありません。
システム運用・保守の現場では、鳴ったアラートはすぐさま対応しないと大規模なシステム障害などにつながるものもあります。そのため、危険を知らせるものとして捉えられています。

メールは日常的にやり取りしている電子メールを思い浮かべてもらえば問題ありません。
アラートメールとは、システムに何か問題が起こったときの警告としてメールの形で送られたものとなります。

アラートメール通知メールの違い

アラートメール通知メールは、送信目的や内容に違いがあります。

アラートメールは緊急性が高く、異常や問題が発生した際に送られるメールです。システム障害やエラー、セキュリティリスクなど、即時対応が必要な情報を知らせます。受信者に迅速なアクションを促すのが目的です。

通知メールは一般的なお知らせや進捗状況を共有するためのメールです。定期レポートやタスクの完了通知など、緊急性が低い場合に使用されます。情報共有が主な目的です。

アラートメールの種類

アラートメールの種類にはどのようなものがあるでしょうか。
大きく分けると、ハッカーなどがシステムに侵入しようとしたときや、コンピューターウィルスにさらされたときなど、何か外部から攻撃などを受けたときと、監視しているシステムのどこかで問題が起こったときに分類できます。

また、監視しているシステムで問題が起きたときには、ログインができなかったり、何らかの原因で通常は問題なく処理されるものが処理できないといった内部的な要因が考えられます。

アラートメールが増える理由

アラートメールが増えてしまう理由として、どのようなことが考えられるでしょうか。
システム運用・保守の現場では、アラートメールを見落とせば大規模なシステム障害に繋がりかねない懸念を持っています。
こうしたリスクは、クライアントからの信頼を失うだけでなく場合によっては社会的に大きな影響を及ぼすことになりかねません。
例えば、金融機関の基幹システム障害や通信機器のネットワーク障害が発生すると、わたしたちの日常生活に大きな混乱をもたらします。こうしたニュースの裏では、システム運用・保守の担当者は一刻も早くシステム復旧するために対応しています。

年々厳しくなってくるコンプライアンスをはじめとして情報保護の重要性はさらに高まり、電子機器やシステムの高度化・複雑化などにより、システムの運用および保守を強化することが求められます。
そのため、障害発生のリスクを恐れるあまり小さな事象に対しても何かあればアラートとして知らせる細かな設定をしてしまっているのが実情です。

結果的に、アラートメールを増やしてしまい担当者を疲弊させる事態となっています。

システム運用・保守の担当者は、大量のアラートメールが通知されるシステム環境では、多くのアラートメールの確認に追われ、障害対応が後手になりかねないという問題が起こってしまいます。

アラートメールの自動連携とは?

アラートメールの自動連携は、メールのフォーマットを変換し取込、電文内容を識別して分類し、担当者が1つ1つ電文を読み仕分けしなくても済むようにすることです。

システム規模が大きくなると、アラートメールの量や対応に関しては担当者ができる範囲を超えます。 

増えたアラートメールをあらかじめ分類してくれたら、担当者はどんなアラートが発生したのか把握しやすくなり、対応の早さにもつながります。

アラートメールの自動化はシステム運用・保守にとって欠かせないものと言えます。

監視サービスからのアラートメール取り込み

監視サービスからアラートメールを取り込むと、どうなるでしょうか。
システムで何らかの異常や予期せぬ変化が発生すると、監視システムはアラートを出します。一部の監視ツールには、そのまま担当者へ知らせるのではなく、いったんアラートメールの中身を自動で精査し、あらかじめ担当者に知らせなければならない重要なものだけをピックアップして、担当者へ伝達する機能を持ったものもあります。

SHERPA-IRによりアラートメール対応を効率化

当社が提供するSHERPA-IRを連携することで、大量のアラートが発生することを防ぎ、特定の文字や言葉を含んだものだけをフィルタリングして、担当者へ届けるようにすることが可能になります。

SHERPA-IRにはアラートの内容解析をはじめ、アラート内容には無い障害対応に必要な情報の追加、条件による処理の判定、通知などの一連障害対応の効率化が図れる機能がありますので担当者の負担を大幅に軽減できることが期待できます。
軌道に乗るまでは担当者が確認する必要もありますので、一時的に手がかかることも考えられますが、軌道に乗れば定期的な見直しと、ルーティンでそのほかのアラートメールに見落としがないか確認するだけでよくなります。

担当者の一次的な作業量が減れば、より重要な業務へ時間を割くことができますし、重大な障害が起こっても迅速な対応がとれる体制となります。
ひいては、クライアントや顧客からの信頼を得ることにもつながっていくのです。

SHERPA-IRとは

SHERPA-IRは、アラートメールの制御をはじめとして多種多様なシステム運用監視ツールやログシステムなどの異なるフォーマットのアラートメールを所定のフォーマットにして取り込む変換機能や、取込んだメール内容を解析し、どのような処理を行なうのか、各種のインシデント管理ツール、ジョブ管理システムなどとの外部連携をおこないます。
また、アラートメールの内容だけでは、障害対応を行なうには不足している情報、例えばその内容に関連した担当者情報や障害対応手順書などの情報の追加もできます。

システム運用・保守の現場が抱える課題に対する業務改善を、今までのシステム運用環境を活かしながらよりよいものへ進化させるお手伝いをいたします。

SHERPA-IR機能「解析」

SHERPA-IRの機能の“解析”は、アラートメールの中身をしっかりと分析します。どのような内容なのか、障害の種類や重要度をあらかじめ登録した条件や設定から読み取り、障害内容を解析する機能です。

SHERPA-IRの機能「振り分け」

SHERPA-IRの機能の“振り分け”は、前述の解析で解析した内容に基づき分類します。

最初から整理された状態で分類されているので担当者もアラートメールの内容確認の手間が格段に省略されます。

これにより障害対応業務へ時間を振り分けることができます。

SHERPA-IRの機能「自動実行」

SHERPA-IRの機能の“自動実行”は、あらかじめ登録した条件に基づいて処理を実行する機能です。

定期的に起きる簡単な作業については担当者の手を介さず、SHERPA-IRが代わって自動実行してくれます。

定期的な簡単な作業の自動化は、担当者のモチベーションの低下を抑制し、作業ミスを大幅に削減することで、安定したシステム運用・保守へとつながります。

SHERPA-IRは各種ツールとの連携が可能

システム運用においてシステム障害対応の効率を高めるために各種機器の連携を考えたとき、スムーズにいくのかどうかは大きな問題です。
そこで、各種機器や複数のシステムを総合的に監視してくれるものがあればシステム障害対応の効率化が図れます。その中でもMIRACLE ZBX(サイバートラスト株式会社)はSHERPA SUITEが公式ソリューションパートナーであるのでスムーズに連携できます。MIRACLE ZBXはオープンソース「Zabbix」ベースの統合システム監視ソリューションです。

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監修 SHERPA SUITE運営事務局 オープンソース(OSS)を活用した運用管理ソリューションであるSHERPA SUITE(シェルパスイート)の運営事務局です。SHERPA SUITEは、SHERPA-IR(イベント制御)・SHERPA-SM(インシデント管理)・SHERPA-JB(ジョブ)ソリューション群の総称となり、システム運用におけるコスト削減及びサービス品質を向上します。SHERPA SUITEについてはこちら。
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